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面白くないやつにも面白い企画を実現する方法はある。まさに企画マンの入門書だ!

友人に紹介された たくらむ技術 を読み終えました。
テレビ局でプロデューサーとして働く加地さんが、番組作りに対する努力や作戦を披露した本です。

この本に書いてあることは決してテレビマンだけのルールでも技でもなく、仕事をするすべての人に必要な要素を多く含んでいます。特に企画を仕事にしている人は自分のやり方を見直したり、共感したり、思うところの多い本だと思います。

今回は たくらむ技術 から、どんな仕事にも通じる「できる人」になる方法と「面白い企画」を実現する方法をまとめます。


たくらむ技術 (新潮新書)

たくらむ技術 (新潮新書)

どんな仕事にも通じる「できる人」になる方法

学生のうちに養えるコミュニケーションの能力は、社会人になってからのものと比べるとやはり範囲が狭いものだったなと気づきます。
立場の違う人・違う組織に属している人と話すだけでなく「交渉」や「議論」をする必要があるからです。

下手に強い物言いをして、「お前の意見なんて聞きたくないよ」と思われてしまっては何もいいことがないからです。
自分の意見を聞いてもらうためには、憎まれないようにすることが大事だと思うのです。

相手の話も聞く、自分の話も聞いてもらう。その上で達成するべき成果に一番近づける方法を選び取って、実行していくのが仕事なのです。


いい意見を募るためには、そこにいるメンバーが発言しやすい空気を作ることも大切です。言ってもダメだ…と思われるような関係性では意見も出てきませんし、自主的な工夫も望めないでしょう。

どこまでスムーズに進むように工夫できるか。どこまでみんなに気持ちよく仕事をしてもらうようにできるか。やれと言われたことに、何かもう一つプラスアルファできないか。
(中略)
実際に、ADの気配りやスムーズな段取りで番組全体の雰囲気が変わり、番組を面白くするということも十分あると思います。

空気作りはそこにいる誰もが可能です。全員がいい空気を作ろうと思って「プラスワン」すれば、仕事しやすい環境が整っていきます。


たくさんの人が関わって仕事をすれば、きちんと伝わっていなかったということは頻繁に起こります。普通にしていると起こるものなのです。これがわかっていると、伝わらなかったことに必要以上にショックを受けることもありません。

実際にこっちが言ったかどうかが問題ではない。相手の脳、心に伝わる言い方をしなければダメなんだ

自分が伝えるときには、相手にきちんと伝わっているかを確認することが最重要であるとわかります。


「面白い企画」を実現する方法

加地さんは面白さを追求することを惜しみません。文章の端々からそれが伝わってきます。「面白い企画」を実現するために加地さんが心がけていることは、企画を仕事にする人の参考になるはずです。


新しい挑戦ばかりが仕事ではありません。同じような作業を繰り返す必要もでてきます。そんな時、右から左へと「処理」してしまうことが時にはあるかもしれません。考えずにそれを続けると、企画の良さや面白さは確実に削られてしまいます。

なぜテロップを入れるのか。どんなテロップを入れるのか。
作業をルーティーン化させないで。常にその本質を考えなければならないのです。

適切な表現は何か?という問いと向き合い続けなければなりません。


面白い企画を実現するために、関わる人全員が面白い必要はありません。例えば、テレビなら芸人さんという笑いのプロフェッショナルが一番輝ける状況を作りだせる人がとても大切なのです。

必要なのは「面白さを理解できる頭」「面白さを伝えられる頭」なのです。何が面白いか。どこが面白いか。どこが面白くないか。自分で問いを設定して、答えを考える能力です。

私の仕事はアプリを作ることです。作ると言っても、デザインしたりプログラムを書いたりしているわけではありません。
デザインのプロフェッショナルの方とプログラムのプロフェッショナルの方と力を合わせてアプリを完成まで連れていく役目です。ですから、私には「アプリのよさを理解できる頭」「いいアプリとは何かを伝えられる頭」が必要なのですね。


たくらむ技術 を紹介してくれたのは、ゲームの企画ディレクターをしている友人です。読み終えて、この本を紹介してくれた理由がよくわかりました。彼もこの本に書いてあるいくつものことに共感したのでしょう。



たくらむ技術 (新潮新書)

たくらむ技術 (新潮新書)


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