デコ系アプリの大躍進からわかる!iPhoneの一般化と女子への普及

iPhoneを持っている女子が増えた増えたと言われます。
確かに電車内でiPhone4を持っている女子、増えました。私も友達からiPhoneに変えたいんだけど…という相談をされることも増えました。
今日は人気アプリの移り変わりから、ユーザー層の変化を考察してみようと思います。私の得意な"写真カテゴリ"に注目してみましょう。特に女性は有料アプリをダウンロードすることが少ないといわれるので、無料カテゴリを。ここを見る事で、より女子ユーザーの傾向がわかりそうです。

トイカメラ系アプリの一極集中化

相変わらずトイカメラ系アプリは写真カテゴリで人気と言えますが、写真の色味を変えたりフレームをつけたり…そういったことは全て"Instagram"に持っていかれてしまったと言っても過言ではありません。
現在の無料写真アプリトップ25に入っている、いわゆるトイカメラ系アプリは"Instagram"を入れても4本だけ。しかも基本的にエフェクトの数が少ないシンプルな機能のものばかりです。


"Instagram"以前はこのようなトイカメラ系アプリや1発ネタ系アプリ(黒目線・集中線など)が無料写真カテゴリの上位を締めていたんです。

iPhoneだけで写真を管理

さて、ここからは新しい写真アプリの流行をジャンル分けして説明したいと思います。
最初はアルバム系アプリ。携帯内のデータをずっと携帯だけで管理していたのと同じように、iPhoneをPCにつないで同期・管理したりしないため、iPhoneだけで管理ができるようになる写真アルバム系アプリが人気です。


"アルバム ビューアー Pro"はアプリ内にフォルダを作成し、画像をわけて管理できます。この感覚、携帯のデータボックスと全く同じです。さらに携帯よりすぐれているのが、写真にメモをつけられたり、フォルダの色を変えられたり。携帯のデータボックスを継承しつつ、さらに便利になっていると感じさせる機能性が特徴ですね。

"Awesome Photo Calendar Free"は管理する必要すらない写真アルバムアプリ。カメラロールに入っている写真そのものを、カレンダー上に表示してくれます。表示するカレンダーも可愛いスキン2パターンから選ぶことができます。確かにiPhoneのカメラロールは写真を探すという面で言うと、使いづらいんです。それをカバーするのがカレンダー表示のアイデア。それだけで十分整理になっているということなんですね。

プリクラ的デコも無料で


次に説明したいのが、特に増えてきたデコ系アプリ。文字入れ・スタンプ・コラージュなどのアプリが無料写真トップ25の中になんと8本!



デコ系アプリの中でも最初に説明しておきたいのは"Snapeee"です。下記のニュースにもあるように、デコ版"Instagram"と言っていいアプリ。
日本発、プリクラ写真共有アプリ「Snapeee」、台湾・香港・マカオを席巻。快進撃が止まらない:In the looop:ITmedia オルタナティブ・ブログ
日本だけでなく、アジアにはデコの文化が非常に浸透しているようです。確かにAndroidのアプリも、デコ系写真アプリはアジア圏の会社からリリースされているものをよく見ます。


次はピンクの姫系素材スタンプが使える"デコステ"。写真をコラージュするアプリは需要がありますね。特にスタンプなどが用意されていない"Photo Mess"も、長い間写真無料ランキングの上位に位置しています。
この"デコステ"、写真の保存がスクリーンショットです。保存メニューで保存するのか、スクリーンショットでカメラロールに保存されているのか。その違いはユーザーにとってそんなに問題ではないのかもしれません。


ちなみに、コラージュ系デコアプリで私が一番おすすめなのは"DecoSama"。有料ですが、操作性の素晴らしさ、スタンプ素材のクオリティの高さ(デザインの方向性)が大好きです!


手書き機能をのせたアプリも無料上位にありますよ。それが"DecolistFree"。
このアプリはかなり前からリリースされていましたが、手書き系のアプリが軒並み有料アプリだということもあり、無料カテゴリの上位にいつづけています。(最近、また上がってきている印象ですが…)見つけた当初はボーダー模様のペンが画期的だなと思いましたよ!

ただ正直に言うとこのアプリ、キャプチャーの通り手書きが上手くできない…。これでも、スマートペンで書いたんです…指じゃなくって。


というわけで、手書きアプリ、私のおすすめは"プリンセス カメラ"。線が補正されて、上手に書けます。字が可愛くなった気がするんですよ。


手軽に一言文字入れが出来るアプリも人気。ふたつのアプリの共通点はたくさんのフォントが入っているところでしょうか。
"Labelbox"は文字のベースに可愛いリボンを選ぶ事ができます。操作も簡単すぎる!リボンを選んだら、写真の上をなぞるだけで配置できて、そのまま流れるように文字入れ。迷う事もありません。
"Phonto"も文字入れができるアプリ。文字だけでなく、ふきだし等のパーツも配置できます。文字の角度や、文字の背景に色を塗れるところもポイントが高いですよね!写真にそのまま文字をのせただけだと、読みづらいことも多いんだ…

キレイに見せる加工は必須!

最後は顔写真の加工系アプリ。このカテゴリは何を被写体にしているかということが一目瞭然です。


"moreBeaute"は肌の色を白く見せてくれるアプリ。気になるシミなんかもうすーくしてくれちゃいます。このアプリは加工の精度が圧倒的に女子に人気。お気に入りのアプリをピックアップしてもらったとき、かなりの確率で出てきます。もうなくてはならないアプリなのかも。
"Magic Eye Color Effect Free"は目の色を変える事ができる!カラコン加工アプリです。"moreBeaute"もそうですが、プリクラでは一般的な加工なんですよ。プリクラでできることが、iPhoneでしかも無料でできちゃったら、みんな飛びつくよね!
"Fotolr写真処理"は一見すると"Photoshop Express"のような写真加工系アプリ。しかし少しチェックしてみると、このアプリの人気の秘密がすぐわかります。それは顔やせ・美白・にきび消しなどの顔加工!ほら、これです。プリクラで普通に出来てた事が手元でできる。


あえて書く事でもないと思いますが、改めて書いておくと被写体が「人」なんです。自分と言ってもいいのかもしれません。そして、自分をキレイに見せるためには手間を惜しみません。(もちろんワンタッチの方がいいから、"moreBeaute"のような単機能アプリの方が人気なんですが。)

変化したiPhone女子ユーザー像、トイカメラ女子とプリクラ女子

いかがでしたでしょうか。今のカメラアプリの流行をざっと3カテゴリ紹介してみました。
あくまでも私の感覚ですが、カメラカテゴリのランキング変化を見ているとiPhone女子ユーザーもマジョリティーが変化している気がします。

雑貨系トイカメラ女子

半年くらい前まで、iPhone女子ユーザーのマジョリティーは雑貨系トイカメラ女子だったのではないでしょうか。iPhoneだったらたくさんのカメラやフィルムを買わなくてもいろんなトイカメラ加工が楽しめる!そんなところから、写真を撮る楽しみを広げていったユーザーさんが多かったのではないかな。

自分撮り系プリクラ女子

今のマジョリティーは断然、自分撮り系プリクラ女子でしょう。日常的に友達とプリクラを撮り、可愛くデコって友達と交換する。加工をするのもプリクラの工程の中にあることなので、自然なんです。写真を撮る=人を撮るという感覚がトイカメラ女子より強いんじゃないかな。


今回はわかりやすくするためにあえて「カテゴライズ」してしまいましたが、要するに、iPhoneが一般化しているということです。一般的なマジョリティーも断然プリクラ女子ですし。
新しいiOSも発表され、今までアプリの特色だった部分がOSに持っていかれてしまう…というアプリ開発者さんも多いかもしれません。しかし、Appleが今回紹介したアプリにあるような細かいニーズまでをOSに盛り込んでくるとは思えないですよね?オンナノコが自然にやっていること(今回で言えば自分撮り・プリクラ)の中に、次のヒットのきっかけが潜んでいる気がします。


【関連記事】