iPhoneとの比較で明らかになるandroidの優れた機能

「結局どれを買えばいいの?スマートフォンって何?」
iPhoneユーザーの方は、こんな風に聞かれる機会が増えていませんか?各キャリアの積極的なプロモーションで"スマートフォン"や"android"というキーワードは急速に広がっていると思うのですが、詳しく説明しろと言われると、できる人は(一般的には)非常に少ないんじゃないでしょうか。「iPhone欲しいけど、キャリアを変えなきゃいけないし…」と思っていたユーザーが「ついにスマートフォンに変えられる!」と胸を躍らせて、iPhoneユーザーのあなたに、冒頭のような質問をしてくるんじゃないかと思ったわけです。実際、私は何度もその質問を受けていますし、iPhoneを今バリバリ使いこなしている人にも、「androidってどう違うの?」という質問をよくされます。
そこで今日は「iPhoneのことは説明できるけど、androidにはまだ触れていない」という方のために、androidの使い方で特徴的なところをまとめて(キャプチャー込みで!)紹介していこうと思います。

アプリ一覧とホーム画面


iPhoneはホーム画面上にアプリがすべて並んでいますよね。ホーム画面=アプリ一覧ということです。
androidはホーム画面とアプリ一覧が異なります。パソコンで言う、デスクトップとプログラム一覧と全く同じ構造です。ホームアプリに依っても異なる可能性はありますが、基本的には画面下中央のアイコンをタップすることで、アプリ一覧のトレイを引き出す事ができます。

ホームアプリ

iPhoneはホーム画面に並ぶアイコンの数やフォルダ作成の操作性など、基本的な部分を変更することはできませんよね。
androidは基本的な操作性すらもアプリによって変更することができてしまいます。そんなアプリを"ホームアプリ"とか"ランチャーアプリ"と呼んだりします。これを入れ替える事で、最初は縦スクロールだったアプリ一覧画面を(iPhoneのような)横スクロールにしたりすることが可能です。

ウィジェット

ウィジェットとは、デスクトップ上で特定の機能を実行するための簡易的なアプリケーションの総称である。

androidはホーム画面にウィジェットを置く事もできます。時計・天気・ツイッターのタイムラインなど…アプリを起動しに行かなくても、デスクトップ上で常に情報が展開されています。

ライブ壁紙

iPhoneは壁紙に静止画を設定する事ができます。アプリは画面の左上からつまって並ぶので、アイコンを棚に飾るようなデザインの壁紙が人気ですよね。
androidは静止画も設定できるのですが、動いたり、操作したりできる壁紙もあるんです。そんなアプリの事をライブ壁紙と呼びます。ただ、ライブ壁紙は常に動いてるアプリケーションなので、バッテリーが早く減ってしまうのは残念かも…

ステータスバー通知

アプリからの通知はiPhoneではプッシュですよね。
androidはステータスバーに表示がでます。メールの受信もツイッターのDMも…プッシュに慣れてると気づかないってことも。。

タスクキラー

iPhoneandroidマルチタスクが可能になり、バックグラウンドでアプリケーションを保持しておく事ができます。iPhoneは立ち上がりっぱなしのアプリケーションを手動で終了させる必要がありますが、androidはスリープ中に勝手に終了してくれるアプリケーションがあります。設定をきちんとしないと、知らないうちに勝手に終了されて困る事がありますが…

キーボードの入れ替え


androidはキーボードさえもアプリで入れ替えることができます。純正のキーボードももちろんフリック入力できますが、キーボードのデザインを変えたい!もっとお利口な変換を使いたい!とかそういう思いを満たしてくれる、お好みのキーボードを設定しましょう。ATOK、Simeji、OpenWnnあたりがメジャーなキーボード。私はSimejiを使ってますが、フリックの判定調整などもできて、ビックリ。利用しているユーザーが変換をソフトに覚えさせていく、ソーシャルIME機能も面白いです。

SDカード

iPhoneは本体のハードディスクフラッシュドライブ(ご指摘いただいて、修正しました!)にデータが保存されていきます。
androidはSDカードにデータを保存していきます。android 2.2からはアプリそのものをSDカードにインストールする事も可能なようです。2.1はできないんですよ…iPhone感覚でアプリを入れまくってたら、容量が足りないと先日Xperiaに言われました。本体の容量だけをiPhone比較すると、androidはビックリするぐらい少ないんですよね、ちなみにXperiaは1G。

スクリーンショット

androidではスクリーンショットを撮る方法が端末によって異なります。基本的には、端末だけでは撮れないものがほとんどです。XperiaSDK(=ソフトウェア開発キット)をパソコンにインストールして、USB接続し、撮影しています。ゲームクリアの瞬間とか、iPhoneでは気軽にスクリーンショットを撮ってただけに、これは不便。ただ、Galaxy Sスクリーンショットが標準搭載されているので、端末メーカーの作り込みに依るのかな…

Share

iPhoneはアプリ間でデータの受け渡し(連携)があまり上手くできません。例として、私が写真をツイッターに投稿する手順を書いてみます。カメラで撮影して、一度カメラロールに保存し、加工アプリで加工したものを、またカメラロールに保存。それをツイッタークライアントで呼び出して投稿。この作業の流れの中で、カメラロールへの保存が2回、カメラロールからの呼び出しが2回発生しています。これを覚えておいてもらいながら、androidの場合を説明してみます。

androidはアプリ間の連携が非常に緩やかで、データの受け渡しをとても上手くやってしまうのです。この機能をほとんどのアプリケーションで"Share"と呼んでいます。先ほどの例をandroidでの手順で書いてみます。カメラで撮影し、Shareを押すと、画像を受け取れるアプリの一覧が現れ、そこから加工アプリへ遷移。
加工後、再びShareを押すと、また画像を受け取れるアプリの一覧が現れるため、そこからツイッタークライアントへ遷移、そして投稿。この作業中、わざわざギャラリーから画像を呼び出す必要がないんです。そして、アプリを一覧から探す必要もない。
Shareでは"画像が受け取れる"とか"テキストが受け取れる"とか漠然とした条件でテータの受け渡しが可能なアプリ一覧が表示されるため、最初は戸惑います。わかりづらい。けれども、慣れてしまうと手順が減った快適さがあるんです!

まとめ

iPhoneandroidどちらがイイとか言うわけでなく、イメージしやすくするために、iPhoneの機能と比較して書いてみました。
androidはアプリを入れる事で、かなり細かい部分までカスタマイズできるということがお分かりいただけたんじゃないでしょうか。ただ、逆に細かく設定出来すぎてよくわからない。という印象を与えてしまうことがあると思っています。
今この瞬間のiPhoneandroidを比較して表現するならば、「最初から美しいカタチを提案してくるiPhoneと自分の好きなカタチを追求できるandroid。」と書く事にしているんです。しかし、今後はメーカーが他社との差別化のために、プリインのホームアプリやキーボードなどをさらに作り込んでいくでしょう。(OSはどこもandroidですから、差別化の部分が非常に大事になってくるわけです。)近い未来に、iPhone並みに"美しい・わかりやすい・触り心地のいい"android端末がリリースされるんじゃないかな。
androidの進化はもちろん、iPhoneも変化していくでしょう。スマートフォンの未来を想像するだけでワクワクしてきますね!


※文中で"iPhoneandroid"と書いているところは"iPhoneandroid端末"と書きたいところなんですが、今回は読みやすさを重視してみました。